子どもの頃から近視だった私が、最初にコンタクトレンズを使ったのは20歳の時です。
すでに3歳年上の姉が使用していたので、目の中に物をいれるなんて怖いなどという感覚はなく、むしろ自然な流れでした。
最初に勧められたのはハードレンズでしたが、入れてみると痛くて涙が出てとても使える物ではありませんでした。
ハードは無理と言うことでソフトレンズを入れてみると、ハードとは違いまったく違和感が無く、すぐに視力がでる事に感激しました。
それからはソフトレンズを使い続けましたが、もともとアレルギー体質なので、アレルギー性結膜炎を起こすことが多く、目薬を併用しながらの装用でした。
そんなある日、仕事しているといつものように目のかゆみがありました。
少し目をこすっているとますますかゆみが増してきて、ゴシゴシと掻いてしまいました。
するとコンタクトがぽろっとはずれてしまいました。
すぐにしゃがみ込んで探しましたが見つかりません。
そんな私に気づいた周りの人たちも一緒に探してくれましたが見つかりませんでした。
もう、仕方ないなとあきらめかけたときに何となく目に違和感があるので、鏡で見てみると・・なんとコンタクトが2つに折れて目の中に入っていました。
そうです。
落としたと思ったコンタクトは実は私の目の中にあったのです。
大騒ぎした手前、なんと言ったらよいのか分からずに「もう、見つからないと思うので、あきらめます」と嘘をつきました。
その後、トイレに駆け込んで無事にコンタクトを元の位置に戻しましたが、一緒に探してくれた皆さんに申し訳なくて、しばらくは自分のデスクに戻れませんでした。